監督の一言vol.16

今年度も卒業式を終えた。今年度卒業生はVerdeFresco7期生である。入学時は一丸学年が3年生、奥山学年が2学年である。一丸学年の2年次の新人戦で県ベスト8を果たすも奥山学年は多数の退部者を出した。久居農林サッカー部が激動の時期に入学してきた学年である。入部の人数は多くない。「こじんまりとしているが、ポジションバランスが良い」という印象である。今年度卒業の髙木学年が入学した時、2・3年生でチームが組めたため、1学年のみの活動を積極的に取りいれた。添付の画像は髙木学年が1年次の夏に波崎で開催されたフェスティバルで準優勝に輝いたトロフィーである。1年次から集団生活を共にし、久居農林サッカーを浸透させれたフェスティバルであった。一丸学年が引退した後も、バックアップの髙木学年がチーム戦術を理解してプレーできたためスムーズに世代交代ができたのを覚えている。またR2選手権前のTRで奥山学年3年次のとなりで髙木学年2年次がゴール前の攻防をしていた。力強さはないもののプレーイメージや質では髙木学年も負けていないと感じた。そして髙木学年のデビューはR2選手権終了後の県2部リーグ第5節いなべ総合学園である。50mまで2-2で点の取り合いのシーソーゲームを展開し、3-5で惜敗した。それでも奥山学年が苦しんだ2部Rを打ち合いに持って行けたことで可能性を高く感じていた。髙木学年が3年生になり、本格的に始動する。コロナ禍で県外遠征が自粛される中ではあったが、県2部を5勝4敗の県2部Bを3位で終えた。最終節の結果次第では県1部参入戦にいける可能性を残す結果であった。それでもCSに巻き込まれることなく、来年度の県2部参入を決めた。R3選手権を3回戦で宇治山田商業に惜敗し、年間を通してシード校を突破できなかったが、近藤の7年目にして最高位の順位を打ち出してくれた。久居農林サッカーのたすきを立派に後輩に託してくれた。結果もさることながら、それ以外の点でも模範となる学年であった。以下にその他の点を上げる。


①朝練・夕練を休まず3年間つづけて、退部者がほとんどいなかったこと

②思いやり・優しさをベースに学年の一体感がチームの一体感を生んだこと

③指向するサッカー(新しい変化等も含む)に純粋に向き合い、習熟に取り組んだこと

④厳しい叱責や発言にも向き合って、壁を乗り越えたこと

⑤学校内で問題行動がほぼ皆無であったこと

⑥マネージャーが3年間つづけたこと


サッカーノートにほぼ全員が目標として「1部昇格」と恥ずかしくもなく書き記すことができる学年でもあった。髙木キャプテンの高いキャプテンシーを軸に、学年で団結して困難に向き合った。そして県リーグを戦いながら成長した。新人戦の津工業戦で大敗した経験も選手達には高いモチベーションに変えれた。入学時、名もなき選手達がここまで来れた。髙木学年ができたのだから、他の学年も必ずできる。次の野呂学年は髙木学年の取組を継続し、果たすことができなかった目標に立ち向かうことが求められる。「1部昇格」「シード校突破」その延長線上に「県内top4常連」「全国出場」がある。まずは先輩の背中を追おう!そして追う抜いて、新たな世界に走りだそう!


髙木学年へ

「久居農林サッカーを新たなステージに引き上げてくれてありがとう。君たちとその過程をともにできた時間は代えがたい宝物になりました。でもまだ夢の途中です。次世代の選手達とともに新たなステージを切り開きます。これからも共に進んでいきましょう!」(近藤)

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